台湾・星星電力、洋上風力の調達拡大 SREと「Formosa 6」の電力購入契約
2026/9/16
台湾の電力サービス事業者、星星電力は9月9日、風睿能源(Synera Renewable Energy Group、SRE)と、洋上風力発電事業「海廣風電(Formosa 6)」の電力を購入するコーポレートPPA(企業向け電力購入契約)を締結したと発表した。「海盛風電(Formosa 4)」に続く契約で、両案件からの調達容量は、2案件の総設備容量の10%を超えた。星星電力は2028年10~12月期から、洋上風力由来の電力を需要家に供給する予定だ。
海廣風電(Formosa 6)は台湾中部・彰化県線西郷の沖合に位置し、800MWの開発容量の割り当てを受けている。完成・系統接続後は、約86万世帯の年間消費電力量に相当する電力を供給できる見通しだ。
SREの林雍堯(Lucas Lin)董事長(会長)は、海盛風電(Formosa 4)に続き、海廣風電(Formosa 6)でも企業向け電力販売が進展したと説明。星星電力との協力拡大を通じ、台湾企業の再生可能エネルギー需要に応え、エネルギー転換の具体的な成果につなげる考えを示した。
星星電力は洋上風力の調達拡大に合わせ、既存の太陽光発電や蓄電池との統合を進める。風力と太陽光の発電特性を補完的に組み合わせ、蓄電池の充放電を調整することで、企業の電力需要に応じた供給を目指す。
同社が掲げるのは、供給時間を調整できる再エネ電力だ。発電量が天候に左右される再エネを蓄電池と組み合わせ、発電と消費の時間帯のずれを抑える。台湾で初期段階にある「綠電時間移轉」と呼ばれる実証事業にも参加しており、再エネ電力を蓄えて別の時間帯に活用することで、利用効率と供給の柔軟性を高める方針だ。
今後は電力調達に加え、蓄電、需給の高度な制御、電力取引を組み合わせ、サブスクリプション型の電力サービスの展開を目指す。日本など海外市場への進出も進める方針で、環境配慮型素材の製造やAIデータセンターなど、新たな電力需要を取り込む。再エネ電力の供給を軸に、企業の電力利用を幅広く支える総合電力サービス事業者への転換を図る。
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