7億ドルで造られたアメリカ初の風力発電巨艦、『海上モンスター』がついに出航

2025/08/08

画像出典元:Dominion Energy


アメリカのエネルギー企業ドミニオン・エナジーが7.15億ドル(約213億新台幣)を投資して建造した風力タービン設置船(WTIV)「Charybdis」が、今週ついに海上試航を開始した。この426フィート(約130メートル)の巨艦は、アメリカ史上初めて自国籍を持つ風力タービン設置船であり、アメリカの洋上風力産業にとって重要な節目となる。


ドミニオン・エナジーの本社はヴァージニア州にあり、CEOのロバート・ブルーは先週金曜日(8月1日)の決算発表で、同社は来週にも最終テストを完了し、試航を開始する予定だと述べている。試航が成功すれば、この船はテキサス州ブラウンズビルにあるシートリウム造船所を出発し、約10日間の航海を経てヴァージニア州に到着。その後、9月からは「コースタル・ヴァージニア洋上風力発電所」の風力タービン設置作業を開始する予定だ。


「Charybdis」は、ヴァージニア州ポーツマスの桟橋から直接大型風力タービン部品を運び、設置現場へと輸送する。この「リスクの少ない設置方法」によって、プロジェクトの進行が大幅に加速し、2026年末までの予定通りの完成が期待されている。コースタル・ヴァージニア洋上風力発電所が完成すれば、220基の風力タービンが設置され、ピーク時には65万世帯に電力を供給する予定だ。


アメリカの洋上風力産業は、ジョーンズ法(Jones Act)の制約により長らく外資船舶の寄港ができなかったため、高コストでリスクの高い転送方法を採用せざるを得なかった。これにより、先行する風力発電プロジェクト「ヴィンヤード・ウィンド」は、2年以上の建設期間を経て、風力タービンの設置率が40%にも満たないという課題を抱えていた。しかし、「Charybdis」の完成により、風力発電所の建設効率が大きく向上することが予想されている。




このコンテンツはWindTAIWANにて公開されたものであり、

ENERGYNIPPONとのコラボレーションにより共有されています。

前のページに戻る
住友電工、英SSENとHVDC海底ケーブルで長期提携 「Shetland 2」始動、英国送電網強化へ
By info 2026年7月14日
住友電工は英国SSEN TransmissionとHVDC海底ケーブルの長期フレームワーク契約を締結。「Shetland 2」を皮切りに英国送電網整備へ参画し、700億円を投じるスコットランド新工場を拠点に欧州市場での事業拡大を目指す。
ベスタス、北九州に洋上風力ナセル組立拠点 GX補助金活用、日本製造へ布石
By info 2026年7月13日
ベスタスは経産省のGXサプライチェーン支援事業に採択され、北九州市に洋上風力ナセルの最終組立拠点を整備する。総事業費26億円、補助金13億円を活用し、日本の洋上風力サプライチェーン強化と国内製造基盤の構築を目指す。
EDF、北米再エネ事業をKKRへ売却 42億ドル、財務改善と成長投資を両立
By info 2026年7月10日
EDFは北米の再生可能エネルギー事業を約42億ドルでKKRへ売却する契約を締結した。AIによる電力需要拡大を背景に、KKRは再エネ分野で過去最大の単独投資を実施。EDFは資産入れ替えを通じて低炭素電源への投資を加速する。