星星電力日本、中部電力ミライズと提携 

蓄電池300MWでピーク電価リスクをヘッジ

2026/1/28

星星電力日本、中部電力ミライズと提携  
蓄電池300MWでピーク電価リスクをヘッジ


国際的な電力サービス管理事業者である星星電力日本(ホシボシデンリョクジャパン)株式会社(以下、「星星電力日本」)は27日、日本の大手電力小売事業者である中部電力ミライズ(中部電力ミライズ株式会社)と、系統用蓄電池(蓄電所、Battery Energy Storage System(BESS))を活用したピーク時間帯の電力価格リスクを抑制する協業について、正式に契約を締結したと発表した。


星星電力日本は、最大300メガワット(MW)規模までの拡張を想定した蓄電池容量を基盤とする電力価格ヘッジサービスを通じて、中部電力ミライズのピーク供給の安定性向上と価格変動リスクの低減を図る。今回の協業は、星星電力日本にとって台湾以外の国では初となる電力価格ヘッジサービスの実装事例であり、同社が日本の電力市場における中核的なバリューチェーンへ本格参入することを意味する。


中部電力ミライズは、中部電力グループの電力・ガス小売事業会社で、日本国内でトップクラスの販売規模を有する。主に中部地方を中心に多様な需要に応じ、サービスを提供している。同地域は自動車産業や重工業が集積する日本有数の製造拠点として、全国でも電力需要密度が高く、電力価格変動の影響を受けやすい地域とされる。中部電力ミライズは一部の電力を価格変動の大きい日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場から調達しており、特に夕方のピーク時間帯において価格変動リスクに直面している。


こうした課題に対応するため、星星電力日本は最大300MW規模までの蓄電池容量拡張を視野に入れたピーク電力価格ヘッジサービスを提案。リアルタイムの充放電制御と電力価格予測メカニズムを組み合わせ、価格高騰が見込まれる時間帯にヘッジ取引を実行することで、スポット市場における調達コストの変動抑制を図る。また、星星電力日本は契約を通じて蓄電池収益の一部を固定化し、資産運用リスクの分散も可能とする。


本プロジェクトでは、星星電力日本が電力価格ヘッジ取引の設計および市場戦略の執行を主導し、泓徳能源(HD Renewable Energy)グループの蓄電池資源と自社開発のAI価格予測モデルを統合。オーストラリアで展開してきた電力価格ヘッジサービスを日本市場に導入し、価格管理と供給安定性を両立する長期的な協業体制を構築した。


今回の取り組みは、星星電力日本が日本において系統用蓄電池活用を初めて提供する事例であると同時に、国内大手電力事業者に採用された点で、同社の資産運用、価格モデル、取引執行を一体化した市場サービス能力を実証するものとなった。今後は、蓄電池資産の五大電力市場への参加を推進するとともに、アジア太平洋地域での事業展開を拡大する予定である。星星電力日本は自社プラットフォーム「Star Trade」の統合活用を深化させ、スケーラブルかつ再現性の高い蓄電池ビジネスモデルの確立を目指し、エネルギー価格変動や供給不安に直面する企業の長期的なパートナーとなる方針としている。

 



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